設計課題:Web履修登録、成績閲覧システム

専門学校のWebサイト上で履修科目・成績の参照ができるシステム

概要

F学校法人は神奈川県内を中心に複数の大学・専門学校を運営している大手法人である。この度、学生の利便性・満足度向上のため、各学校の学生・開講する科目・成績などを一元管理するWebベースのシステムを開発することを計画した。

現状および用語解説

現状のWebサイトでは、紙の書類で配布している科目一覧と時間割一覧、年間予定表などを静的なHTMLで再現したものを掲載しているだけである。臨時休講などの情報も校内の掲示板に書類として掲示されるだけである。

学生

入学希望者は入学願書および氏名・生年月日・住所・学歴などを記入した身上書を学校に提出する。入学時に学籍番号が決定され、本人に通知される。この番号は学生証にも記載される。

同姓同名者がいる可能性を考慮して、基本的にすべての手続きで学生は学籍番号を用いて識別される。学籍番号は学生の在学中は系列校すべてで一意であるが、卒業または退学後に再利用される可能性がある。なお、学生は留年・休学をすべて上限まで利用したとしても最大で10年までしか在籍することはできない。

科目・履修

各学校では様々な科目が開講される。科目は学校/専攻毎に開講されるが、学生は一定の上限の単位数まで他専攻・他学校の科目を履修することが可能である。

科目毎にユニークな科目IDが設定される。次年度以降に同じ科目が開講される場合は科目IDもそのまま同じものを再利用する。科目名や担当講師が同じでも、必修・選択必修・一般選択の別や単位数が変更される場合には新たな科目IDを設定し別科目として扱われる。

科目毎に単位数が設定される。この単位数は1週間にその科目の講義が行われるコマ数と同じである。

科目の開講期間は1学期のみのものと、通年(2学期連続)のものがある。通年講義の場合、単位数は1学期のものの2倍、つまり週に2コマの通年講義ならば合計4単位となる。

科目には必修科目・選択必修科目・一般選択科目の3種類がある。
必修科目とは、その学校/専攻の学生が卒業までに必ず単位を取得しなければならない科目
選択必修科目とは、いくつか定められた科目の中から必要単位数分を卒業までに必ず取得しなければならない科目(たとえば『物理と化学のいずれか一方は取得しなければならない』)
一般選択科目とは、必要単位数のみ設定され、科目は自由に選択できる科目である。
たとえばプログラミング開発学科2年制コースでは、
必修科目:卒業研究10単位
選択必修科目:Java、C、Python、PHP、SQL、CCNAのうち20単位
一般選択科目:その他の科目(他専攻/他学校の科目も含む)40単位
となっている。

各科目には1人以上の担当教員が設定される。そのうちの1人が科目主任となる。

各科目には開講の曜日・時限・使用教室が設定される。このうち曜日・時限は学期開始前に決定され、学生に配布される開講科目一覧に記載されるが、学期開始時点では使用教室は仮のものであり、履修科目届けが締め切られて受講者人数が確定した後に使用教室が調整・確定する。

学生は各学期の最初の定められた期間中に、当該学期に履修する科目を選択し、登録する。現状では学生が所属する専攻の事務所に、所定の書式の履修科目届けを提出するようになっている。

学生は原則として開講曜日・時限の重ならない科目を履修するが、例外として前年度に履修し単位取得が出来なかった科目の再履修のみ、他の科目と開講曜日・時限が重なっていても履修登録が出来る。

成績

各学期毎に、各科目の担当教員により当該科目・当該学期の成績が決定される。成績は100点満点の数値で評価されるが、学生には0~59点がD、60~69点がC、70~79点がB、80~100点がAの4段階で通知される。このうちD評価の場合は単位取得が認められない。

新システムへの要望

新システムについては、以下のような機能が要求されている。

一般公開する機能

学外者でも利用可能な機能。

科目・シラバスの閲覧

学生は、インターネットに接続されたWebブラウザにより、系列校で開講されている科目の一覧とシラバスを閲覧可能とする。開講される学校・専攻、必修・選択必修・一般選択の別、科目名、講師名、開講曜日と時限などで検索・絞りこみすることが可能なものとする。

学生が利用する機能

学生が、学校から発行されたアカウントを用いて学生向けWebシステムにログインすると利用できる機能。

履修届提出

従来は書類で行っていた履修科目届けを、Webシステムから提出できるようにする。開校する曜日や時限の重複チェック、すべての科目で合格した場合の必修・選択必修・一般選択各科目の取得単位数計算などは自動的に行われ、提出前に学生自身でチェックできるようにする。

時間割閲覧

その学生の当該学期の時間割表を表示する。臨時休校などの情報も表示できるようにする。

成績閲覧

既に成績が決定した科目について、成績がA~Dの評価で表示される。

教員・講師が利用する機能

教員・講師用のアカウントでログインした場合に利用できる機能。一部機能はセキュリティ確保のため学内の教職員用ネットワークに接続された端末からのみ利用可能である。

学生情報閲覧

氏名や学籍番号などから学生の情報を検索・表示する

履修状況閲覧

各科目の履修状況を確認する。

成績入力・閲覧

各科目・各学生の成績を入力する。

事務職員用機能

事務職員用のアカウントでログインした場合に利用できる機能。セキュリティ確保のため学内の教職員用ネットワークに接続された端末からのみ利用可能である。

学生管理

学生の情報の登録・修正を行う。なお卒業・退学後もレコードは削除せず、学生の状態を『卒業』『退学』として保存する。

教員・講師管理

教員・講師の登録・修正を行う。なお退職後もレコードは削除せず保存する。

科目管理

科目を登録・修正する。

履修状況閲覧、成績閲覧

教員・講師用機能と同じく、各科目の履修状況や学生の成績一覧などが閲覧できる。

課題

学校のWebサイトや自分の学生生活なども参考にして本システムの設計を行いなさい。学生、教員・講師、事務職員、一般公開のすべての機能について設計を行うこと。

なお、プロトタイプ(画面デザインのhtml/css)およびデータベースの設計のみで、実際にプログラムを作成する必要はない。また『学内ネットワークでのみ利用可能』もシステム外の要素(学内サーバやネットワークの設定)によるもののため、課題としては考慮する必要はない。

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