演習04 Webサーバ(PacketTracer)

PacketTracer

パケット解析と環境を合わせる(ルータを使用しないネットワークに)

Webサーバを稼働させる

演習03で基本的なネットワーク通信が出来るようになりました。しかしpingコマンドによる疎通確認だけではイマイチ面白くありません。そこで今回はちょっと実用性のある例として、LAN内でWebサーバを稼働させてみましょう。

今回実験するネットワーク

ネットワーク図

演習03とほぼ同じです。PC-BSERVER-A に変わっただけです。PacketTracerではWebサーバをはじめ様々なサーバ機能を持ったデバイスが用意されていますので、それを使用します。

記号の解説

今回初出の記号は以下の通りです。

サーバ
実機の場合の必要機材

実行例では、以下の機材をワークスペース上に配置しました。

種類機種例数量
ルータNetwork Devices / Routers / 18411
ハブNetwork Devices / Hubs / PT-Hub2
PCEnd Devices / End Devices / PC-PT1
サーバEnd Devices / End Devices / Server1
ケーブルConnections / Connections / Copper Straight Through4

サーバの配置

実機では一般的なPCにXAMPPなどを用いてサーバソフトウェアをインストールすることが出来ますが、PacketTracerではワークスペースに配置したPCに新たにサーバソフトウェアをインストールすることは出来ません。よって、最初からサーバ機能を持ったデバイスをワークスペースに配置する必要があります。

サーバの配置方法は以下の通りです。

① デバイスタイプ選択ボックスの上段で [End Devices] をクリックして選択します。
② デバイスタイプ選択ボックスの下段で [End Devices] をクリックして選択します。
③ デバイス選択ボックスで [Server] をクリックして選択します。

該当機種部分が に変わるので、その状態でワークスペースの適当な場所をクリックし、Serverを配置します。

ワークスペース上で表示されるデバイス名の変更や、操作ウィンドウの開き方は[PC-PT]の場合と同じです。

ルータの設定

ルータの設定は演習03とまったく同じです。全コマンドをまとめて掲載します。
iosの操作法は演習02-2、個別のコマンド解説は演習03を参照してください。
(システムメッセージは省略しています)

Router>enable 
Router#configure␣terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#hostnameRT1
RT1(config)#interfacefastethernet0/0
RT1(config-if)#ipaddress192.168.0.1255.255.255.0
RT1(config-if)#noshutdown
RT1(config-if)#interfacefastethernet0/1
RT1(config-if)#ipaddress192.168.10.1255.255.255.0
RT1(config-if)#noshutdown
RT1(config-if)#exit
RT1(config)#

PC、サーバの設定

PCおよびサーバのIPアドレス等の設定内容は以下の通りです。
設定方法は演習03を参照してください。

デバイス名IPアドレスサブネットマスクデフォルトゲートウェイ
PC-A192.168.0.101255.255.255.0192.168.0.1
SERVER-A192.168.10.201255.255.255.0192.168.10.1

Webサーバの設定

サービスの操作画面を表示する

ワークスペース上でServer-Aをクリックしてサーバ操作画面を表示します。サーバの操作画面はPCの操作画面とよく似ていますが、上部にPCにはない『Services』というタブがあるので、ここをクリックします。

HTTP設定ページを開く

Servicesタブが開いたら、左の『SERVICES』のリストの中から『HTTP』をクリックします。
(既にHTTP設定ページが開いている場合はそのままで)

HTTPサーバを稼働させる

HTTP設定ページの上部、『HTTP』『HTTPS』の枠内にあるラジオボタンが、どちらも『On』になっているか確認します。もしOnになっていなかったら、Onをクリックして切り替えます。

これでWebサーバが稼働します。

htmlファイルを作成する

Webサーバ上には最初からいくつかのhtmlファイルが存在しますが、今回は練習のため、以下のような新規ファイルを作成しましょう。

新規にファイルを作成するには、HTTPページ右下の『New File』をクリックします。

ファイルの編集画面が表示されるので、

① File Name に新規に作成するファイル名を入力します。今回は『networktest.html』とします。
② エディタには以下のソースを入力します(コピー&ペースト可能です)。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>ネットワーク実験</title>
</head>
<body>
  <h1>ネットワーク実験</h1>
  <p>これは Server-A(192.168.10.201)です</p>
</body>
</html>

③ 入力が終わったら『Save』ボタンをクリックしてファイルを保存します。

Saveボタンをクリックする前に他のページ・タブに移動すると、警告なしにファイルの編集内容が失われます。充分注意してください。

ファイル名は networktest.html 、ファイルの内容は以下のようにします。

ファイル編集画面を閉じる

ファイルの編集が終わったら、編集画面右下の『File Manager』ボタンをクリックしてファイル一覧画面に戻ります。

HTTPページに戻ると、ファイル一覧に『networktest.html』が追加されています。
なお、ファイルを再編集したい場合はこの画面のファイル名の右にある『(edit)』を、
また、ファイルを削除したい場合は『(delete)』をクリックします。

動作確認

PC-AでWebブラウザを開く

ワークスペース上でPC-AをクリックしてPC-Aの操作画面を開き、Desktopタブをクリックします。

Desktop画面のアプリケーション一覧で、『Web Browser』をクリックします。

ブラウザでWebページを表示する

ブラウザが表示されたら、

① URL欄に『http://192.168.10.201/networktest.html』と入力します。
② URL欄右の『Go』ボタンをクリックします。

このように画面が表示されれば成功です。

上手くいかなかった場合

疎通確認

まず、pingでPC-AとSERVER-Aの間の疎通確認を行います。pingに失敗した場合、以下を確認しましょう。

  • ルータの接続インターフェイスを間違えていないか
  • PCおよびサーバのIPアドレスの設定が間違えていないか
  • PCおよびサーバのデフォルトゲートウェイの設定が間違えていないか
  • RT1の各インターフェイスのIPアドレスの設定が間違えていないか
  • RT1の各インターフェイスが稼働状態になっているか
Webサーバの確認

Webサーバ側に問題が無いか確認しましょう。

  • SERVER-Aの操作画面でServicesタブを開き、『HTTP』『On』になっているか確認します。
  • ファイル一覧に『networktest.html』というファイルがあるか確認します。
  • 『networktest.html』の(edit)をクリックし、ファイルの内容に問題が無いか確認します。

SERVER-Aでブラウザを開き、URL欄に『http://localhost/networktest.html』と入力し、ページが表示されるか確認します。

おわりに

PacketTracerでも簡単にWebサーバを稼働させることが出来ることが判ったと思います。残念ながらPacketTracerは外部の実在ネットワークと通信することはできないので実用性はないのですが、これでアプリケーション層プロトコルについて理解する手がかりになるでしょう。

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